ヤオハンの和田一夫さんご逝去の報にふれて。

僕が小学生の頃 (1980年代)、
スーパーといえば
「ヤオハン」だった。


初生に住む僕たち家族は
いつも週末になれば、
「ヤオハン 葵町店」に買い物に行った。


その後、
あるカリスマ経営者に導かれた
「ヤオハン」は
中国を中心に、海外にどんどん進出をしていった。


僕が学生で
就職活動をしていた頃 (1992年) には、
「ヤオハン」は
就職が困難な、超人気のグローバル小売企業になっていた。


当時の学生たちは
「海外で勝負するならやっぱ、ヤオハンだね」とみんな言っていた。


僕も
応募した記憶があるけど、
書類で軽ーく落ちたような記憶もある。笑


しかし、
「ヤオハン」の
良い時代は長くは続かなかった。


バブル崩壊と同時に
一気に経営不安が噴出、
1997年 9月に経営破綻した。


あっという間の
栄華だった。


「急成長」ってのは
いつだって良くないんだな
と思った。


日本の小売業を作ったレジェンド経営者を 3人挙げよ、といえば、


僕は、
ダイエーを作った中内 功さん
セブン・イレブンの産みの親、鈴木敏文さん
そして、このヤオハンの和田一夫さんを、
迷いなく、挙げる。


少なくとも
小売業で海外に本格的に出て行った日本人は
この和田さんが史上初めてだったのだ。



今、
海外、とりわけASEANに行けば、
進出する日本小売業、
席巻をするのは イオン (AEON) であるが、
この「基礎」を作ったのも
和田さんだったと言って良い。


その和田一夫さんが
先日、亡くなられたと聞きました。


心よりご冥福をお祈り申し上げます。


去年、マカオ (澳門) に行った時、
まだ
「ヤオハン」は残っていました。

ヤオハンの和田一夫さんご逝去の報にふれて。


少しばかり
涙が出そうなくらい
感傷的な気持ちになりました。


和田さんは
間違いなく偉大な経営者の一人だったと思う。



ただただ
当時の「時代」が追い付いていなかっただけだ。

今の時代だったら
さらにその「評価」を高めていたんだと思う。

ヤオハンの和田一夫さんご逝去の報にふれて。


生前、ご本人のお話しを聞いてみたかった。

聞けなかったのがとても残念。

でも安らかにお眠りください。
心よりお悔やみを申し上げます、合掌。

「ヤオハン」は
この先、世界で生き続けるはずです。



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