「フェイス・ウェア」という新市場を創りたい。@PUKUPUKU工房 神谷 淳さん (46)

2018年04月08日 00:20 | 素晴らしい経営者

小学生の卒業文集で書いた、自分の夢は「プロレスのマスク作り職人になること」。
その夢を叶え、今、新しい夢、志に向かい動き出した、PUKUPUKU工房 神谷 淳さん。
浜松市中沢町にある、ご本人の工房にお邪魔しました。

―神谷さん、お久しぶりです。

(笑) そうですね、2005年頃だったと思います。
僕が、外資系人材会社の担当営業として、佐野さんとお仕事させていただいて以来の再会ですね。

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―いやぁ、まさか「マスク職人」だなんて!オーマイガーですよ。

これ見てください。

(小学生の時の文集を見せてくれる)

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―小学生の卒業文集の中で既に「マスク作り職人」を夢に書いていたんですね。
これはすごい。
でもなんで「マスク作り」だったんですか? (苦笑)


いやー、当時、僕たち小学生の頃は「第二次プロレスブーム」の真っ盛り。
「初代タイガーマスク」がほんと大好きで、ファンで、
「タイガーマスク」を自分で作り出したんです。
お母ちゃんにミシン、縫製の仕方教わって、自分でいろいろな素材を買って、
自分でマスクを作ってみましたが、かっこよく出来ない。

「フェイス・ウェア」という新市場を創りたい。@PUKUPUKU工房 神谷 淳さん (46)
(実際に、小学 5年生の時に、神谷さんが作った「タイガーマスク」がコレ!上)

ならば、実際に「タイガーマスク」のマスクを作っていた職人、豊嶋裕司さんの工房に行って、
いろいろ教えを請おう、と。
僕が小学5年の時ですね。
五反田の豊嶋さんの工房まで一人で高速バスに乗って出向いたんです。

―オーマイガー! (二人爆笑)。
本当に夢を叶えて、それはメチャかっこいい。
実際に「マスク職人」ってどんな仕事ですか?


「フェイス・ウェア」という新市場を創りたい。@PUKUPUKU工房 神谷 淳さん (46)

プロレスラーのマスクを、依頼を受けて制作します。
例えば、新日本プロレス「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の人気選手、
BUSHI (ブシ) 選手のマスクは私が手がけています。

「フェイス・ウェア」という新市場を創りたい。@PUKUPUKU工房 神谷 淳さん (46)

また、アイドルもマスクを被る時代で
「仮想通貨少女」のマスクも私が作っています。
その他、ファンの方、マスクコレクターの方から、
個別でマスク制作の依頼が全国から入って来ます。

―実際のマスクを見ると、とても精緻で、ディテールが細かいですね。
僕も欲しくなりました。これから被ってお客さんのところに行こうかな。(笑)


そうなんです。
今はまだ「マスク」って一部の人だけの趣味のものですが、
今後、「機能」さえ提供できれば、マスクを被ることが一般的になる時代が来るって思っているんですよ。
例えば、熱中症対策に「マスク」が役に立つとか、花粉症対策にもいいとか。
専門性持った、県内の企業さんと技術連携、コラボして、
かっこいい「フェイスウェア」を開発し、ローンチしたいんです。

―それは夢がありますね、楽しみです。
ロゴパッチの中に「HAMAMATSU」と入れているんですね。


「フェイス・ウェア」という新市場を創りたい。@PUKUPUKU工房 神谷 淳さん (46)

はい、プロレスマスクの世界では少しづつ「PUKUPUKU工房」という名前が知られて来ていると実感しています。
僕は浜松をプロレスのマスクのメッカにしたいと思っています。
最近はマスク作り職人になりたいという方に、マンツーマンで指導する「職人育成コース」も提供していて、
今までに私の弟子を 9人育てました。
1年以内には、法人化もしますし、これからもっと大きな仕事をしてゆきますよ。

―モノづくりの町、浜松に新しいブランドを創ってください。
楽しみにしています!今日はありがとうございました。


取材日:2018年 4月 5日 (木)
取材場所:PUKUPUKU工房 (浜松市中沢町)



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