「点字名刺のすすめ」@中日新聞コラム「静岡発こう読む」

今日の中日新聞・朝刊
レギュラーコラム
「静岡発こう読む」
寄稿させていただきました。


僕の名刺には
「点字」を入れていますが、
今日はそのことについて書きました。

「点字名刺のすすめ」@中日新聞コラム「静岡発こう読む」


コラムのタイトルは
「点字名刺のすゝめ」です。

「点字名刺のすすめ」@中日新聞コラム「静岡発こう読む」
(※本画像の掲載に当たり、著作権者である中日新聞社様の許可をいただいています)


僕の名刺には点字を入れている。

珍しいので、お渡しすると必ずその点字名刺のことでいつも会話が膨らむ。

このボコボコ感から誰もがとても優しいイメージを持ってくれるのだろう。
最初の印象度が上がるのはちょっとしたポイントだ。
そして、誰に頼めば点字を入れてくれるのか、
これをやるのにどのくらいの費用がかかるのか、大体聞かれる。

点字名刺は簡単にできないものと
僕も勝手に思っていたが、
浜松のNPO法人、六星さんがやってくれる。
URL http://npo6seiwith.sakura.ne.jp/6sei/


六星さんは「ウイズ蜆塚」「ウイズ半田」という
視覚障害者のための支援施設を浜松市内で運営されている。

これらの施設では福祉作業を通じて、
障害を持つ方たちの社会参加支援と社会への啓発、
そして視覚障害リハビリテーションの提供を実施している。

点字の版を最初に作り、その版を 1枚 1枚、
プレス加工して、点字名刺ができる。

なんとこの一連の作業を視覚障害の方がやってくれる。

値段は何と 1枚 10円と、お安い。

僕は値段をもっと高くしても良いのでは、と
同法人代表の斯波 (しば) 千秋さんに提案もしたが、
「10円で良いんだよ、
大事なことは長くずっと注文してくれることなんだ、
それが我々にとって一番嬉しいことなんだ」
と。


ボランティアや寄付などの行為、行動を起こす時、
自分ができることは些細なことだけど
本当にこれで貢献できるのだろうかと思う時がある。

でも、行為が大きいから偉いんだとか、
金額が大きいからこれがボランティアなんだとか、
そういうことではないと思う。

大事なことはどんな些細なことであっても
自分ができることを何でも良いから貢献しようとする、
その気持ちではないか。

各々で自分ができる範囲でやれることをやる、
という実際の行動こそが大事だ
と思う。


日本の点字は 1890年に
浜松出身の石川倉次氏らによって考案され、
国会で正式に「日本の文字」として認められた。

点字名刺をきっかけにより多くの方が「点字」に興味を持ってくれると良いね。
「福祉」について考え直すきっかけになれば良いね。



1枚 10円の点字名刺に
もし興味ある方いらっしゃれば、
教えてください。

ウイズさんをご紹介いたします。



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