「アマゾン」はあまりに巨人になり過ぎてしまったのです。@中日新聞コラム「静岡発こう読む」

今朝日曜日 (8月8日) の中日新聞・朝刊に
レギュラーコラム
「静岡発こう読む」
寄稿させていただきました。


通算69回目。
ありがとうございます。


本日のタイトルは
「アマゾンが支配する世界」です。

「アマゾン」はあまりに巨人になり過ぎてしまったのです。@中日新聞コラム「静岡発こう読む」
(※本画像の掲載に当たり、著作権者である中日新聞社様の許可をいただいています)


要は
今回、アメリカの連邦取引委員会 (「FTC」、日本で言うところの「公正取引委員会」)に
リナ・カーンさんというお若い女性が
就任したんですね。


それはとても意味のあることでして、
どういう女性かと言うと
あまりに巨人になり過ぎてしまった
「GAFAM」
(Google Apple Facebook Amazon Microsoft) にメスを入れるために
バイデンさんに指名されて
今回就任になったんですね。


で、
彼女が書いた有名な論文がありまして
「Amazon’s Antitrust Paradox」
(和名:「アマゾンの反トラストのパラドックス」)」というものでして
この論文を今回のコラムで
ちょっと強めに紹介をさせていただきました。


たぶん
「アマゾン」って
人によって
その人の立場によって
「想うイメージ」が全然違うんですよね。


利用者目線だと
最高のサービス、
最高の会社ってなるのでしょうし、


アマゾンの倉庫で働く方とかは
たくさんのため息とそれなりに不満と絶望感を
会社に感じているだろうし、


アマゾンのせいで
お店が潰れてしまったような方だと
(いわゆる「アマゾンエフェクト」ってヤツですね)
「超憎き、アマゾン」でしょうし....


ベゾスは
経営者として
ビジネスマンとしては
すごい才能を持った方だと思いますが
多くのアメリカ人からは
「greedy man」(欲だらけの男)として見られ

誰からも尊敬されているわけではありません。


一般的に
従来の「独占状態」というものは
市場が独占されているから、価格が上がってゆくわけですよね。

そこで
公取委員会が
入るわけですが、
アマゾンとかはそうでないんです。


「略奪的価格」ゆえどこよりも安い。


だから従来の「反トラスト」とは
全く違う見え方をするのです。


だから誰も「問題」があると認識できなかった。


要は
従来の「独禁法」的発想では
インターネットプラットフォーマーたちの「独占支配」を止められないのです。



決して簡単な問題ではないのですが、
僕は少々彼らは大きくなり過ぎてしまったと思っています。


カーンさん言うように
何かしらの「再構築」が必要だと思っています
が、
その最適解を提案するような「論文」などは
まだ学会からも出ていないと思います。


カーンさん言うように本当に「解体」できるのか、
皆さんも少し関心を持って、見てゆきましょう。


ちなみに
カーンさんの論文
「Amazon’s Antitrust Paradox」の和訳を進めていますので、
読まれたい方はぜひこちらからご一読ください。
URL https://privacy.hamazo.tv/e9222821.html
「日本初」ですね。
急ぎ、アップしてゆきます!
ご期待ください。
















同じカテゴリー(中日新聞「静岡発こう読む」)の記事

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。


削除
「アマゾン」はあまりに巨人になり過ぎてしまったのです。@中日新聞コラム「静岡発こう読む」
    コメント(0)