【ワールドカップ コラム】 かくして日本代表、史上初の「ターンオーバー」は成功した!

2018年06月30日 00:42 | サッカー

ワールドカップ・ロシア大会。


日本代表は実に狡猾に
グループリーグを突破した。



世界的にも多少「賛否両論」がある戦いだったかも知れないが、
今回、名将・西野監督の「采配」は
過去のどの日本代表監督とも違う「アプローチ」により
最低目標であった「グループリーグ突破」を果たし、
次なる目標「ベスト4入り」を目指している。



まさか、まさか、
あのドイツが「グループ最下位」に沈んだり、
メッシ率いるアルゼンチンが
最後の最後に、「薄氷を踏む」思いで
逆転でギリギリ突破を決めるなど、
もはや参加全32チームにとって
「グループリーグ突破」は決して簡単なミッションではない。



少しでも油断をすれば
足元をすくわれるし、
なるべくパワーを溜めておかないと
次の「決勝トーナメント」を勝ち進むこともできない。


そんな中、
2試合終わった時点で「1勝 1分け」、
「勝ち点 4」を確保した日本の西野監督は
今回 2つの大きなリスクを負い (勝負を賭け)、
その勝負に勝ち、次のステージに進むことになったのだ。



日本代表がやり切った
「2つの歴史的偉業 (リスクチャレンジ)」を振り返りたい。



まず 1つ。


3試合目で
日本代表の歴史上初めて
ワールドカップのグループリーグで
「ターンオーバー」を実施したのだ。



しかもメンバーを 6人も入れ替えて来たのだ。


最初に
このリストを見た時に
「西野監督、正気か?」と思った。


逆に、
「ベスト8」でない、さらにその先すら見て真剣に戦っているとも思った。


最悪、「引き分け」狙いで
あまりリスクを冒さず戦い、
隙あれば「1-0」を目指すような戦い方に見えた。



しかし、
1戦め、2戦めと比較すると
その「サッカー」はフィットしていると言えず、
このままでは点が入らないように思えた。


やや想定外だったのは
相手 (ポーランド) に「先制点」を許してしまったことだった。


セネガル、コロンビア戦は
「0-0」のままだったので、
このままでは「日本がグループリーグ敗退する」という状況下となった。


攻めの選手を入れ替え、
「1点」を取りに行こうとしたのだが、
「6人」も入れ替えてしまっていたので、
うまく攻撃は噛み合わないままだ。


「いいサッカー」で
確実に世界を驚かせていた、
我らが日本代表の快進撃もはやここまでか...と....


「決勝トーナメントでの戦い方」を考慮して
リスクを取りに行った「6人スタメン替え」策が
完全に裏目に運命付けられようとしていた。



しかし、
日本にまだ「ツキ」はあった。


なんと、別会場、
コロンビアがセネガルから先制点を奪ったことで、
日本は「グループ 2位」に上がったのだ。


残り時間はまだ 15分あったが、
後半 37分に長谷部を入れた時点で
西野監督の「腹」は決まったのだ。



何と、残り10分以上、
ボールを回し続け、「0-1」でゲームを終わらせる、という
稀有な選択を決断したのだ。



過去のワールドカップ予選、
過去のワールドカップ本戦、
「ナイーブだった」日本代表は
残り数分で試合を決められ、負けたことがたくさんあった。



今回、仮に
日本がポーランドと「0-1」で試合を終わらせられたとしても、
別会場、セネガルが 1点を取って、「1-1」に追いついてしまえば、
「日本がグループリーグ敗退」という結果となる。


この試合、2つ目の「究極のリスクチャレンジ」だった。


「0-1」でゲームを終わらせるため
残り10分ほどの時間、
ただただボール回しをし続けた。



こんな「狡猾かつ超リスキーな決断」も
日本の過去のサッカーの歴史においても
全く初めてのものだった。



そういう意味で
西野監督は
このグループリーグを最も理想的な状況で無事に突破したのだ。



かくして
史上初めて
「ワールドカップ本戦でのターンオーバー」は成功したのだ。


誰から何を言われようが、
日本代表は
本当に狡猾に、ルールの中で戦い切ったと言える。



西野ジャパンは
「ベスト8以上の先」を見据え、
このワールドカップを戦っている。


次のベルギー戦のスタメンは
1戦めと 2戦めとほぼ同じ、「いつもの11人」に戻してくるだろう。


西野ジャパンは
過去のワールドカップのどの「代表」よりも
強い日本代表だ。



主要選手の「体力」も温存できた。


今回、大きなブーイングを受けたことで
選手たちも
「これからの試合で世界をもう一度、見返してやろう」という気持ちになっているはず。



僕は次のベルギーに、
ベスト 8でのメキシコにも勝って、
日本サッカー史上初の「ベスト4」を実現するだろうと思っている。


勝負師・西野監督のチャレンジを
国民みんなで応援しよう。
僕たちの「勝負」はまだまだ続く....。







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