日本の自動車産業が負ける日。
2017年10月18日
21:23
|
企業経営
電機業界と
同じ過ちを繰り返さないだろうか...
今、世界の「クルマ」が大きく変わろうとしている。
日本は完全に出遅れてしまったが
電気自動車 (EV) である。
日本の自動車業界の「今後」がこの上なく危惧されている。
今週の東洋経済の「特集タイトル」は
ズバリ
「日本経済の試練 EVショック」だ。


同じくして
「NIKKEI ASIAN REVIEW」の最新号も
中国が世界の「EV」市場を支配する、と特集。

特集タイトルは
「SETTING THE RULES OF THE ROAD」
(中国が市場のルールを決めている!)

URL https://asia.nikkei.com/magazine/20171012/On-the-Cover/China-goes-all-out-to-be-king-of-the-electric-car
読者のみなさんには
まず、最新の「FORTUNE THE GLOBAL 500」の
ランキング表を確認してほしい。

URL http://fortune.com/global500/list/
上位50位までを「国別」にみると...
1位はアメリカで 21社、
2位は中国で 11社、
3位は日本で 5社となっている。
注目はその顔ぶれで
日本は 5社のうち 3社が「自動車メーカー」だ。
5位が「トヨタ」、29位は「ホンダ」、44位が「日産」だ。
もし「世界のクルマ」が
「EV」に切り替わった時、
完全にその「序列」は入れ替わり、
この 3社はこの「リスト」から「退場」を求められることになる。
「エレキ (電機業界)」で完全に失敗した日本の産業が
またも同じ轍を踏もうとしている。.
そしてこれは「日本の産業界」にとって「最悪の悪夢」であると同時に、
かなり高い確率で再現されることになる、残念ながら....
時の政権も
メディアも
本当に見苦しいが、こんな苦難な時にも
ただただ「日本を礼賛、美化しようとする」だけで
少なくとも「中国は遅れている」とか今でも真剣に思っているのではないか。
これが中国で売れている「BYD」社のEVカー「e6」だ。

URL http://www.byd.com/la/auto/e6.html
「e6」は
「満タンで 400キロ」も走る。
日産の「LEAF」はせいぜい172キロ。
「e6」はその「長距離性能」から
中国各都市の「タクシー」として多用されている。
深圳 (シェンチェン) 市であり、

香港 (ホンコン) 市でも...

中国は「国策」として
この「EV」に国家戦略として取り組んで来たが、
これぞ果たすべき「政治の力」ではないか。
国の「新産業」をビジョンし、
そこに「リソース (金、人、時間)」を投資し、
「新産業」を育成してゆくことを
中国はしっかりやっている。
決して「EV」だけの話ではない。
もう完全に「産業ビジョンレベル」において
「日本」のそれを凌駕していると言っていい。
今、目を覚ましても完全に「手遅れ」だ。
こんなデータがある。

世界に出回るEV車の数、
2016年 200万台超だったのが、
2025年には 4,000万~7,000万台と推定されている。

世界の自動車用バッテリー市場は
2015年 508億円だったのが、
2040年には 2兆 300億円市場になると見込まれる。

インドでは
2032年に EV比率は 40%になることを目指している。
2040年に
世界のクルマの 3台に 1台は、EV車になると推定されている...
僕たちはもっと
「この現実」に
真剣な危機感を持つべきではないか....
「三洋電機」で、
「シャープ」で、
「東芝」で一体何があったのか...
僕らは簡単に忘れてはいけないのに、
誰もが「現実」から目をそらしている...
最後にこの写真と
この会社のウェブサイトを見てほしい。

URL https://www.byton.com/
「BYTON」という、この実にクールな、
実に斬新な eカーブランドが
2019年に、北米、そしてヨーロッパを席巻することになる。
URL https://www.reuters.com/article/us-future-mobility-autos/china-e-car-venture-future-mobility-names-brand-byton-eyes-u-s-europe-idUSKCN1BI1G6
このクルマブランドは
もちろん中国 (南京) 発。
この後、疲弊した日本の自動車メーカーから
多くの「優秀な頭脳、人材」が
この BYTON はじめ、中国のEVメーカーに移転することになるだろう。
日本の国力の「屋台骨」であった、
超重要産業が失われかけている今、
本当に「働き方改革」を言っていてていいのか、この国は。
選挙は近いが
どの候補者にも
「新産業をビジョンする」アイディアはない。
「この国の政治」は
どこまでこの国を沈めずにいられるだろうか...
同じ過ちを繰り返さないだろうか...
今、世界の「クルマ」が大きく変わろうとしている。
日本は完全に出遅れてしまったが
電気自動車 (EV) である。
日本の自動車業界の「今後」がこの上なく危惧されている。
今週の東洋経済の「特集タイトル」は
ズバリ
「日本経済の試練 EVショック」だ。
同じくして
「NIKKEI ASIAN REVIEW」の最新号も
中国が世界の「EV」市場を支配する、と特集。
特集タイトルは
「SETTING THE RULES OF THE ROAD」
(中国が市場のルールを決めている!)
URL https://asia.nikkei.com/magazine/20171012/On-the-Cover/China-goes-all-out-to-be-king-of-the-electric-car
読者のみなさんには
まず、最新の「FORTUNE THE GLOBAL 500」の
ランキング表を確認してほしい。
URL http://fortune.com/global500/list/
上位50位までを「国別」にみると...
1位はアメリカで 21社、
2位は中国で 11社、
3位は日本で 5社となっている。
注目はその顔ぶれで
日本は 5社のうち 3社が「自動車メーカー」だ。
5位が「トヨタ」、29位は「ホンダ」、44位が「日産」だ。
もし「世界のクルマ」が
「EV」に切り替わった時、
完全にその「序列」は入れ替わり、
この 3社はこの「リスト」から「退場」を求められることになる。
「エレキ (電機業界)」で完全に失敗した日本の産業が
またも同じ轍を踏もうとしている。.
そしてこれは「日本の産業界」にとって「最悪の悪夢」であると同時に、
かなり高い確率で再現されることになる、残念ながら....
時の政権も
メディアも
本当に見苦しいが、こんな苦難な時にも
ただただ「日本を礼賛、美化しようとする」だけで
少なくとも「中国は遅れている」とか今でも真剣に思っているのではないか。
これが中国で売れている「BYD」社のEVカー「e6」だ。

URL http://www.byd.com/la/auto/e6.html
「e6」は
「満タンで 400キロ」も走る。
日産の「LEAF」はせいぜい172キロ。
「e6」はその「長距離性能」から
中国各都市の「タクシー」として多用されている。
深圳 (シェンチェン) 市であり、

香港 (ホンコン) 市でも...

中国は「国策」として
この「EV」に国家戦略として取り組んで来たが、
これぞ果たすべき「政治の力」ではないか。
国の「新産業」をビジョンし、
そこに「リソース (金、人、時間)」を投資し、
「新産業」を育成してゆくことを
中国はしっかりやっている。
決して「EV」だけの話ではない。
もう完全に「産業ビジョンレベル」において
「日本」のそれを凌駕していると言っていい。
今、目を覚ましても完全に「手遅れ」だ。
こんなデータがある。

世界に出回るEV車の数、
2016年 200万台超だったのが、
2025年には 4,000万~7,000万台と推定されている。

世界の自動車用バッテリー市場は
2015年 508億円だったのが、
2040年には 2兆 300億円市場になると見込まれる。

インドでは
2032年に EV比率は 40%になることを目指している。
2040年に
世界のクルマの 3台に 1台は、EV車になると推定されている...
僕たちはもっと
「この現実」に
真剣な危機感を持つべきではないか....
「三洋電機」で、
「シャープ」で、
「東芝」で一体何があったのか...
僕らは簡単に忘れてはいけないのに、
誰もが「現実」から目をそらしている...
最後にこの写真と
この会社のウェブサイトを見てほしい。

URL https://www.byton.com/
「BYTON」という、この実にクールな、
実に斬新な eカーブランドが
2019年に、北米、そしてヨーロッパを席巻することになる。
URL https://www.reuters.com/article/us-future-mobility-autos/china-e-car-venture-future-mobility-names-brand-byton-eyes-u-s-europe-idUSKCN1BI1G6
このクルマブランドは
もちろん中国 (南京) 発。
この後、疲弊した日本の自動車メーカーから
多くの「優秀な頭脳、人材」が
この BYTON はじめ、中国のEVメーカーに移転することになるだろう。
日本の国力の「屋台骨」であった、
超重要産業が失われかけている今、
本当に「働き方改革」を言っていてていいのか、この国は。
選挙は近いが
どの候補者にも
「新産業をビジョンする」アイディアはない。
「この国の政治」は
どこまでこの国を沈めずにいられるだろうか...