「インターネット」のプラットフォームに負け、「ドローン」のプラットフォームにも負ける日本に、もはや明日はない...

トッティ

2018年05月17日 22:53

今日は
この国の「未来」のために
重たいけれど、有意義な提言をしようと思います。



もはや今書かなくては日本の明日はないと、
猛烈な危機感を僕は持っています。



1993年から今日に至るまで、
この国の「インターネット政策」は
完全に失敗に終わりました。



この国のインターネット産業を育成してゆくとは
すなわちこの国の「プラットフォーム」をどう育成するか、と同義です。



そのことを、
経済産業省も、総務省も
一切、気づけなかった。



気づいた時には
完全に米国のGAFAたちに
日本人の全てのデータを握られてしまい、「今」があるのです。



GAFA とは
Google (YouTube) であり、
Apple であり、
Facebook (Instagram、WhatsUp) であり、
Amazon です。



「プラットフォーム」を制すれば
「インターネット産業」の 90% (ほぼ 100%) を制したことになるのです。



言い換えたら、
「プラットフォーム」を牛耳られたら、全て「終わり」なのです。


国民は誰も気づいていないようで
「国のこの大失策」を
誰も咎めたりしませんが、
その結果、僕らは「国内のインターネット産業」を (ほぼ) 全て失ってしまったのです。




そして、今、
「時代」はまた繰り返そうとしているのです...



皆さんは
「ドローン」を飛ばしたことがありますか?



世の中には
やってみないとわからないことが多々あります。



そして、やってみて
初めて「気づく」ことも多々あります。



僕も
最近、ドローンを飛ばしてみました。



少し運転しただけで
とっても怖くなりました...



僕らはまた牛耳られてしまう、という「恐ろしさ」です。


1990年代後半に僕が感じていた、
この「恐怖」が今、同じように甦ってくるのです。



今、どうでしょう。


「ドローン機体」のマーケットにおいて
世界を牛耳るのは
「DJI (ディージェイアイ)」という
中国・深圳が本社の会社です。

URL https://www.dji.com/jp


様々なデータがありますが、
「世界のドローン機体市場」の 70%やら、80% は
この「DJI」のドローンと言われています。




実際に運転してみると
本当にうまく出来ています。


運転しながら、
目が潤んで来ます。


なぜ SONY が
これを作れなかったんだろう。



ひと昔だったら、
SHARP も Panasonic も
こんなかっこいいドローンをきっと作れていたはずだ。



でも、実際には
中国産の「DJI」社のドローンが
とっても精緻に、かっこよく出来ていて、
世界のドローンユーザーの心を鷲掴みにしています。



これが
「世界の今」なのです。



僕は
GAFA と同じ「怖さ」を
この「DJI」に感じるのです。




「ドローンの機体」というのは
「プラットフォーム」そのものなのです。



この市場を制した者でなければ
この「フライトデータ」を入手することはできません。



「ドローン」というのは
1990年代、世界に「インターネット」が登場したのと全く同じ感覚です。



21世紀の経済の主役になる、
まさに「空の産業革命」こそが
この「ドローン」なのです。



しかしながら、
このプラットフォームとなる「機体」市場において、
日本の製造企業は見る影もありません。



この「プラットフォーム」を押さえられたら、
この国内産業を育成することなどできないのです。



「インターネットのプラットフォーム競争」で
僕らは圧倒的に負けて、一体何を学んだのだろう...。



そこで提案です。


日本政府は (経済産業省か、国土交通省は、)
今すぐにでも国営のドローン機体製造会社を作るべきです。


絶対に作るべきです。


つまりかつての
「電電公社 (日本電信電話公社)」であり、
「国鉄 (日本国有鉄道)」です。



「ドローンの機体」は
国営企業でなくてはならないのです。



飛ばしてごらんよ。


全てわかるから!


僕らは、どこまで失い続ければ気づくのだろう。


失い続けた「25年」は
さらに「50年」延びるのか。



いや、もう止めたいよ、僕は。


「IT導入補助金」ではこの問題は解決しない。


「問題の根本」はもっと別のところにあるのです。


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