『ストーリーとしての競争戦略』 の著者、楠木建さんの講演を聞く。

トッティ

2012年12月06日 22:00

Shizuginship』 (静岡銀行) のフォーラムに行って来ました。

ストーリーとしての競争戦略の著者、楠木建さんの講演を聞きました。



楠木先生も専攻は「イノベーション」ですので、
「イノベーター」な僕には、同意できる話しばかりでした。


「競争戦略」とは「違いを作ること」ですが、
それだけでは「イノベーション」は興せないですね。

本当の「イノベーション」には
「人を動かす」力があるし、
後々「イノベーション」と評価されるプロダクツには
必ず確かな「ストーリー」が存在
(⇒これを「いい戦略」と言います。) します。

だから、僕らもいろいろなプロジェクトを仕掛ける時、
いい「脚本」になっているか、
いい「ストーリー」が描けているか、をすごく大事にします。

いい「脚本」、いい「ストーリー」のプロジェクトは
成功確率が高い
です。

一方、いい「脚本」が書けないプロジェクトは
うまくいかない可能性 100%
です。

「戦略」はツールそのもので、
トレンドもあります。
実行してこそ、意味があります。
「ストーリー」として昇華できてこそ初めて、
その会社に「役立つ戦略」になる
のです。

なので「戦略」を学ぶことは大事ですが、
学ぶだけでは「戦略」になりません。

経営者自らが書く「物語」の中に活用してこそ、「いい戦略」と言えます。

「イノベーション」と「クレイジー」は紙一重。

だから面白いのです。


ビジネスの世界は「結果」でしかないので、
「結果」さえ出れば、昔どんな「クレイジー」も、
後々「先見の明」と評価されます。


「ストーリーを描くこと」 は経営者の役割です。



「いい経営者」は「いいストーリーテラー」だと思います。


楠木先生、講演ありがとうございました。
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