ピッツバーグと米百俵
昔、小泉さんが首相の時に
所信表明の中で引き合いに出した「米百俵」という言葉。
▲「米百俵の碑」(長岡市大手通2丁目)
戊辰戦争で敗れた長岡藩は焦土と化し、藩の財政も窮乏。
藩士たちはその日の食にも苦慮する状態であった。
その窮状を見かねた長岡藩の支藩、三根山藩から「百俵の米」が贈られることとなった。
藩士たちは、これで少しは生活が楽になると喜んだが、
藩の大参事 小林虎三郎 は、贈られた米を藩士に分け与えず、
この救援米百俵をもとに、国漢学校を設立し、多くの人材を育て上げた。
そして、この「学校」が山本五十六ら、多くの優れた人材を輩出したのです。
「百俵の米も、食ってしまえば、たちまちなくなるが、
教育(人) に充てれば、明日の一万、百万俵となる」
という意味の故事なのです。
国が興るのも、街が栄えるのも、
全てが人次第、
食えない時だからこそ、
将来の街を創るために、学校を建て、人物を養成するのだ。
昨日、書いた「ピッツバーグ」も同様です。
「アンドリュー・カーネギー」、「アンドリュー・メロン」・・・
いろんな方が、
この地に「大学」「学校」を創り、
そこで育った若い人らが、地元・ピッツバーグで新しい産業を興し、
町の産業を支え、
「鉄鋼」だけに依存しない、
「強いピッツバーグ」を作ったわけです。
「浜松」も産学両面で強い町でないといけませんね。
「グローバルな競争に打ち勝つ」強い人材は
そういう教育文化が培われた町から生まれるんだと思います。
僕はシンプルに子供の時に思いました。
「なぜ浜松には
大学がないんだろう??」
強い町になるためのヒントはいろいろなところに隠されています。
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