フェイスブックの「恐ろしさ」

トッティ

2012年02月17日 23:30

誰もが フェイスブックのIPOを礼賛しているかのようだ。

上場すれば、その株式時価総額は 750億ドル~1000億ドルと言われている。

USでは、アマゾン・ドット・コムに匹敵し、
国内では、トヨタ自動車に次ぐ 2位のNTTドコモ並みの規模だ。

どうだろう?

「ザッカーバーグはすごい」
「フェイスブックはグーグルを超えた、まさに世界を変えた」

そんな中、メディアで「唯一」、
フェイスブックの事業に対し、冷静な見解を示したのが、
「ニューズウィーク」
である。



今週の「ニューズウィーク」
偽ザッカーバーグから利用者に宛てたこの「手紙」を皆さんは読んだだろうか?

僕らはのぼせちゃいけない。
「お人よし」でいちゃいけない。

彼らの目論見だの、フェイスブックの現実、ビッグデータの怖さをよく理解した上で、
これを使わなくては、あまりにリスキー過ぎる。

今週号、ぜひご覧になって欲しい。
実は、ザッカーバーグの「本音」はこうだったりする。

まずは、この「偽」ザッカーバーグの「手紙」を読んで欲しい。




この手紙は「ニューズウィーク」誌、テクノロジー担当記者 Daniel Lyons (ダニエル・ライオンズ) が、ザッカーバーグに扮して書いた「手紙」だ。



フェイスブックの利用料は「タダ」ではない。

僕らは「現金」の代わりに、「個人情報 (データ)」の形で払っている。

この世界では、個人情報が「マネー (仮想通貨)」なのだ。

そういう意味で、「グーグル」と「フェイスブック」は、
ビジネスモデルの視点で、世界史上なかった「モデル」を作りだしたと言える。

利用者は本当に気を付けていないと、
フェイスブックが勝手に「個人情報のポリシー」を変える。
利用者は自分の知らないところで、
自分の個人情報が開示、提供されることになる。


残念ながら、フェイスブックは、
こういうことを重ね、繰り返して来た。

彼らのロジックはこうだ。

もっと便利で使い易くなる、
だからあなたの個人情報をもっともっと提供してください。



昨年夏、こんなことがあった。

携帯電話と自分のアカウントを同期させると、
アドレス帳に登録してある全ての電話番号が自動的にフェイスブックに読み込まれることが判明した。
もちろん公開はされないが、ぞっとすることだ。

こんなこともあった。

フェイスブックは、会員たちが (フェイスブックにログインしていない時も)
どのウェブサイトを見ているか、追跡していたことを、渋々認めた。
フェイスブック側は、アプリケーションの不具合が原因と主張し、
その改善を約束はしたが。

社会はもっとオープンなほうがいい、
古くて時代遅れなプライバシーの概念など捨ててしまえ、と
ザッカーバーグは言う。

にもかかわらず、ザッカーバーグ本人は、
自分の本音をオープンにしたがらない。
今のザッカーバーグは懇意な 2人の記者としか話しをしないらしい。

フェイスブックを利用している皆さんは
本当にこうした事実と怖さを理解して使っているだろうか?

僕にはそう思えない。

「使うな」とは言わまい。

でも、自分の情報がどれだけ提供・開示されているか、
わかった上で、十分なる「注意」を払って、利用して欲しい
と思う。

そう、「世界中のお人よし」ユーザーが作り上げた怪物サイトが「フェイスブック」。

詳細は、この「ニューズウィーク」を読んでくださいね。必読モノです。





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