お金じゃ買えないものがある。

僕たち世代は「野球」なのです。

アメリカ至上主義で育ったからなのか、子供の頃、やるのは「野球」しかない世代なのです。

正直、待ち焦がれたイベントが「WBC」だったのです・・・。

ワールドベースボールクラシック（ＷＢＣ）公式ウェブサイト
http://www.major.jp/wbc/

WBCはMLB機構が中心になって、
「サッカーのワールドカップに負けない野球の世界大会を！」
「オリンピックの野球はなくなっても、もっと面白いものがあるよ」
「野球の国際化だー」
何て、言われて、突然のように始まった野球の世界大会です。

いざ見始めたら、これが結構「燃えるんだー」。

イチローの「マジ、はまってますー」という掛け声もあって、
僕も見出したら「コレ、結構いけるやん」って感じではまって来ました。

そんな矢先の今朝の「日米」戦でした。

あり得ないことが、3つも重なりました。

サッカーの「世界観」に馴れた人間からすれば、「あまりに野球界は未熟過ぎる」と言ったとこ。
正直、「国際経験が足りなさ過ぎて、やっぱし半世紀遅れてるなー」って感じですね。

まずあり得ないこと、その1。

「審判団が皆、アメリカ人！」

　　こんなの、ワールドカップではあり得なーい。
　　サッカーだと、国際親善マッチでもあり得なーい。
　　この辺りの「感覚」は「サッカー」の世界ではまずあり得ない話しで、「野球の国際感覚の
　　未熟さ」を感じずにはいられません。
　　でも、仕方ないことです。
　　日頃、「世界大会」をやり馴れた連中ではないのですから。
　　
あり得ないこと、その2。

　　誤審した球審は「マイナーリーグ」の審判だって。

　　もうホンマ、ビックリですね。

　　聞けば、「ギャラ」の部分でメジャーリーグの審判とは条件折り合わず、
　　こうなったんですって。
　　呆れますわ・・・。
　　サッカーだと大陸別の審判員の序列があって、過去の実績や本人の実力を踏まえ、
　　吹ける試合が決まります。
　　実力がない審判が「ビッグマッチ」を吹くことはありません。
　　特に、ヨーロッパ（UEFA）はしっかりしています。
　　審判の実力も確かです。
　　先日の、チャンピオンズリーグ、バルセロナ対チェルシー戦、世界が注目するビッグマッチ。
　　笛を吹いたのは、ドイツのマルクス・メルク氏です。
　　日本人なら聞き覚えがあります、
　　そう、日韓ワールドカップ、「ロシア」対「日本」戦の笛を吹いた方。
　　今やヨーロッパでは3本の指に入る審判になっています。
　　この方が笛を吹いたら、どの選手も納得できるー。
　　そういう人しかビッグマッチの笛は吹けないのです。
　　また、こういう方にしか「世界の技術は見抜けない」のです。

　　今日の西岡君の技術は、世界の頂上決戦にふさわしい一流の技術だったはずです。

そして、あり得ないこと、3つ目が・・・

　　「誤審」です。
　　しかも、目の前の球審が一度、「セーフ」と言ったのに、それを覆して「アウト」だって。

　　A.ロッドが言ってました。
　　「まさかアウトになると思わなかった、これで”勝てる”と思った。」と。
　　
　　「三流の審判」に「一流の技術」は見抜けないでしょう。
　　「誤審」の結果、「名勝負」が「迷勝負」に成り下がってしまったのです。

「お金では買えないものがあるのです」。

　せっかく、こういう良いイベントを企画したのなら、MLB関係者はよく考えていただきたいものです。
　MLBの審判団だって、「ギャラで折り合わない」何て言ったらいかんでしょう。

そういう意味で、FIFAの「ワールドカップ」や、UEFAの「チャンピオンズリーグ」は、
その伝統、文化の息づき度合いは半端ではありません。

UEFAチャンピオンズリーグは1955年から、ワールドカップに至っては1930年から、
世界の誰もが熱狂できるものを、サッカーは育んできたのです。

多分、今回のWBCは、「想定通り」アメリカの優勝で終わるでしょう。

しかし、MLB機構は真剣に「これからの野球」を考えるなら、もっとWBCをよくして欲しい、と
思います。

やっぱり、僕らは「野球世代」。

やっぱ、「サッカー」より「野球」が好きなんですよ。

よっしゃ、とにかく、後は2連勝や、そしてアメリカにリベンジ、リベンジ。
頼むよ、イチロー。
誤審があっても、マジ、WBCはまりますー。