アマゾンが実店舗を超えた日。

2006年04月22日 22:00 | ネットビジネス

みなさん、こんにちは、佐野です。

国内では、毎日、上場企業の決算発表が行われるタイミングになっています。
インデックスやUSENなど、主力企業が相次ぎ業績予想の下方修正を発表。
ネット関連銘柄は嫌われ、投資家離れが深刻化しています。

なのに、海の向こうのアメリカでは・・・
ネット御三家、グーグル、ヤフー、イーベイが絶好調!
3社ともに1〜3月期の売上高は過去最高を更新、利益も軒並み2桁の高い伸びを示しています。
まさに国内とは逆に、アメリカではネット企業の存在感が急速に高まっています。

中でも重大かつ象徴的な現象が一つありました。

USアマゾン(いわゆるアマゾン・ドット・コム)の書籍販売高が昨年59億ドル(05年12月通期)!
書店実店舗最大手のバーンズ・アンド・ノーブル初めて抜いたのです!
(バーンズ・アンド・ノーブル:06年1月通期 約51億ドル)

何と、ネットと実店舗販売の逆転現象が起きたのです。

【参考資料】
アマゾン・ドット・コム2005年第4四半期決算発表

となれば、国内の事情がどこまでなのか、読者も大いに気になるところでしょう。

■国内書籍実店舗売上高ランキング
(「2005NIKKEIなんでもランキング」より引用)

 1.紀伊国屋書店 1,191億900万円(59店舗)
 2.丸善 1,077億700万円(30店舗)
 3.文教堂 543億8、200万円(234店舗)
 4.有隣堂 493億6,300万円(35店舗)
 5.ジュンク堂書店 279億100万円(22店舗)

対して、日本のアマゾンは?・・・

日本法人は未上場なため、正式な数字はありませんが、
ここらあたりの記事から推定する限り、

アマゾン・ジャパンの書籍売上は、「624億円」(2004年・推定)といったところか。
仮に2005年の増収を考慮しても、まだまだ「逆転現象」には至っていない実際でしょう。

日本でも同様の「逆転現象」が起こるのはもはや時間の問題だと言えそうです。

また、USグーグルは相変わらず「絶好調」です!

1〜3月期決算は、
・売上高が22億5,400万ドル(前年同期比79%増)
・純利益が5億9,200万ドル(同60%増)

アメリカでの検索シェアは前年より6.3%高い、42.7%とトップ。
ヤフーやMSNからユーザーを奪っています。

同社の成長力はUSのハイテク(ネット)企業群の中でも際立っています。

ライブドア事件がネット銘柄に与えた影響はやはり大きいでしょうが、
いずれ近い将来(2、3年後と予想!)「アマゾン・ジャパン」は「紀伊国屋」を上回ることになります。
ネット銘柄は今が「買い」かもしれませんね。

PS
余談ですが、イチロー、城島のいる、シアトルは人口60万弱くらいのアメリカの中堅都市ですが、
世界的企業を輩出しています。

飛行機の「ボーイング」社、シアトルコーヒーの本舗、「スターバックス」、
そして、「アマゾン・ドット・コム」。

凄い街ですな。






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