結局、「ハラール」とは何なのか。@ムスタファ・ツェルチ氏

トッティ

2016年02月03日 02:48

「ハラール」とは

「認証」を取ればOK、という話しなどではない。

日本の事業者は決まって、

「ムスリム」の受け入れには

「ハラール認証」だ、と決め付ける。

その前に

大事なことがある、と、

ムスタファ・ツェルチ氏は言います。


「ハラール」の概念、根幹をよく理解しよう、と。

「ハラール」の概念は

そもそも倫理とモラル、生き方の問題である、と。

「ハラール」は

身体的/物理的には

オーガニックフードの原則を前提とし、

精神的には

誠実に、正直に人生を生きることを求める。

つまり、

「ハラール」の本来の趣旨は

健康的で、道徳的な人生を

「どのように生きるか」という教えなのだ。

なぜ「クルアーン (コーラン)」

読み物としても

「世界中、永遠のベストセラー」であり続けるのか。

まさにそういう理由からなのだ。

イスラムの挨拶に

こういう言葉があります。

「アッサラーム・アライクム」

これは時間に関係なく

朝昼晩、出会い、別れのあらゆる場面で

ムスリムの方たちが使う挨拶言葉です。

「あなた方に平安がありますように。」という意味です。

この言葉を掛けられたら

「ワ・アライクムサラーム」

(あなた方にも、平安がありますように。)

と返します。

この挨拶は

ムスリム同士の挨拶として

アラブ諸国だけでなく、

トルコ、インドネシア、バングラデシュ、ヨーロッパ、アメリカなど

国籍や言語を超えて世界中で使われます。

こんな挨拶言葉一つとっても

ムスリムの人たちは「平和、平安」を大切にする方たちなのです。

「ハラール」は

認証だけの話しじゃない。

「ハラール」とは

ムスリムの方たちの清廉な生き方そのものの価値観なのです。

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