「競争」は
決して「技術力」だけで決しない。
全てのゲーム共通です。
今、二ホンのクルマ業界にとって
最大かつ喫緊のテーマ、
「EVシフト」に関するセミナーが
今日、静岡県主催で行われました。
「定員 200名」はすぐに埋まり、
会場は一種異様な雰囲気さえ漂っていました。
関連業界の経営者の皆さんも多く参加していたと思います。
政治家、自治体関係者も多く参加していたでしょう。
もはや日本最後の砦と言っていい、
それがこの「自動車産業」なのです。
「未来の自動車」研究の第一人者、
早稲田大学の大聖泰弘名誉教授のご講演がありました。
実に気になるフレーズがありました。
先生曰く
「今も、EVに関しても日本の技術は最先端だ」と。
でも、こんな言葉に
もはや全日本人、安堵しないほうがいい。
そもそも、
この「EVシフト」の世界大会は
「技術力」だけで決まるものではない。
ズバリ言えば
① 技術力
② (戦う市場の国の) 政策
③ (戦う市場の政府への) ロビー (営業) 活動
この 3つで勝たないと、この勝負には勝てないと思います。
①の若干のビハインド分を、
②と③で一気に逆転を狙うのが
「中国」です。
深圳を走るタクシーも
バスも
BYD社の「EV」です。
自動車産業で成り立っている町が
静岡県です。
今日のセミナー開催が
ここまで遅れてしまったことを
県も市も、反省しなくてはいけないと思う。
民間業界はオールジャパンで
国と完全一体になって
この「競争」に勝ってください。
勝負を決めるのは
「技術力」以外の部分になると思います。
業界の皆さんは
「EVシフト」という現実に向き合い、
業務シフト、商品シフトを進めてゆかなくてはいけません。
「社名」にこだわっていてはいけないです。
「フィルム」業界の話し。
「富士フィルム」は
「デジタル化シフト」の波に見事にキャッチアップして
「業態」を変え、さらに成長を遂げました。
しかし、
「コダック」「コニカ」は
「シフト」ができずに、その後、苦しい道を辿っています。
「二ホンのクルマ」は、
必ず勝てると思います。