ベトナム人はなぜ「牛乳」を飲み始めたのか?

トッティ

2015年05月28日 03:26

ベトナム人にとって

「牛乳」とは

比較的最近の「飲み物」なんであります。

1990年

ベトナム人の

「牛乳年間消費量」

わずか 0.5リットルでした。

(今の日本人は年間 約 32リットル)

当時のベトナムでは

酪農は行われていなかったのです。

その頃の「牛乳」とは

中国やオーストラリアから輸入した粉末を水で加工したものだったのです。

これでは

消費者は

新鮮な牛乳にありつけません。

そんな中、

一人のベトナム人女性が

オーストラリアから乳牛を輸入し、

「牛乳」を搾り始めました。

ビナミルクの会長、(マイ・キエウ) リエンさんです。


URL http://www.vinamilk.com.vn/en

おかげで

ベトナムでも

品質の良い牛乳がスーパーに並ぶようになったのです。


2013年の「牛乳年間消費量」は

18リットルに。

2045年には

50リットルに増える、と見込まれています。

「牛乳を誰も飲まないから

ここに市場性はないんだね。」

と考えるのが普通の人たち。

起業家はそう考えません。

「なぜベトナム人は

(栄養豊富な) 牛乳を飲まないの?

この国にうまい牛乳がないなら

自分たちで「うまい牛乳」を作ってしまえ。」


そう考えて、

酪農を始めた、マイ・キエウ・リエンさん。

リエンさんの「志」があって、

ベトナム人は

「牛乳」を飲むようになったのです。

でも、

もう一つ、とても不思議でした。

ベトナムのスーパーでは

「牛乳」は

「常温」で並べられています。




「冷蔵」にしなくていいんですか?

「常温」の「牛乳」なんて、

とてもうまそうに感じないんですけどぉ...

結局、

僕は怖くて、飲められず...

この先、

「ベトナム」の「牛乳」が「冷蔵」でスーパーで並ぶようになった時、

「牛乳年間消費量」は50リットルを超えてゆくんでしょうね。

「市場がないからやめよう。」の発想はいけません。

「市場がないからこそチャンスがある。参入しよう。」の心意気がないと、

「革新」や「イノベーション」は生まれない
んでしょうね。









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